2015年3月7日土曜日

だるま

正月飾りが取り付けられた門

時期はずれの話題になるが、正月になると参拝客はこの大きな門を通れるようになる。画像では見えないが門の入口の左右には大きな仁王像が立っている。

普段は木製の柵が門の入口の手前と向こう側に置かれ、この入口は通れない。その代わりに境内には門の左側にある入口から入る。
しばらく前、予約と思われる団体客が到着する前にお寺の担当者が木製の柵を移動させて、団体客が通れるようにしていたのを見たことがある。だから、この門は正月だけでなく、ちょっとした行事などの際にも開放されるはずだ。

私が訪れたのは1月2日だが、門から正面の本堂までの距離の半分くらいまで参拝客が列を作っていた。参拝客は意外に少ないというか、神社ではないお寺にしては多いというか、微妙なところだ。参拝して何事かを祈願する場合、神社なら神様が願をかなえてくれそうだが、お寺では願をかなえる主がはっきりしない、ということで参拝客は優先的に神社に向かうはずだ。

冬の木のこものように立ち木に巻かれただるま置き場

この寺で正月に特有なことがもうひとつある。境内のあちこちに小さなだるまがいっぱい並べて置かれている不思議な光景だ。最初はなんだこれはと思ったが、実はだるまのおみくじがなせるわざ。紙のおみくじをだるまの容器の中に入れてお寺で売っているのだ。だるまは単なる容器なので持って帰ることもできるはずだが、多くの人はおみくじをひもに結び、だるまも置いて帰るようだ。きれいに並んでいるのは誰かが故意に並べるのではなく、各人が自分のだるまを置くときに隣りのだるまの位置をちょっと動かして調整しながら置いてゆくので、結果的に自然にきれいに並ぶようになるのだろう。

三角フォーメーションで並んだだるま
こんな所にも並ぶ
置ける所ならどこでも置く