2015年3月18日水曜日

温室

一般に無料公開されている高台の植物園には温室が2棟ある。一方は熱帯雨林のような湿潤環境の温室、他方は砂漠のような乾燥環境の温室だ。

以前に3度来たことがあり、温室があるのは知っていたが、足を踏み入れたことはなかった。
別に興味があるわけではないが、なんとなく入ってみた。まず高温多湿環境の温室に入った。葉が生い茂って室内が暗い。時期的なせいか、花もほんの一部咲いているだけで、しかもすでにしおれ気味。むっとするよどんだ空気のせいで居心地もすぐれず、すぐに退室した。

もういっぽうの高温乾燥環境の温室は、当然サボテンや多肉植物が栽培されているのだが、背丈が低く、葉も茂ってないので温室のガラスを通して光が降り注いで明るく、多少の暑さは感じるもののダウンジャケットを着用のままでも不快感はない。


なじみのないサボテン類をまじかで見るというのは新鮮な体験で、カメラを取り出して撮影をはじめたら、温室全体がマクロ撮影の練習場のような感じになった。サボテン類は大きいので標準ズームがあれば十分、野外の花のように風で揺れることがなく、室内といっても明るいので撮影も楽、しかも室内でぬくぬく。

そのうち、しゃがんでカメラを寄せて寄せてサボテン類を見ていたら、なにやら見知らぬ惑星に送られて現地の生物を発見した探検隊員のような気分になってくる。他の入室者は誰一人おらず、完全な貸切り状態。とても楽しいひとときだった。

マミラリアの一種
キンシャチ
オウカンリュウ
キンシャチ
マミラリアの一種
トウロウソウ
ジュウニノマキ
ライジン
カランコエの一種
[植物名はそばに立てられていた名札のもの。図鑑でのチェックはしていない。こちらの手違いで間違いがあるかもしれない。念のため。]