2015年3月24日火曜日

鉄道仮面


はじめてこの電車を見たときは驚いた。欧米製の輸入車両がレール上を走っている!という感覚に陥ったからだ。
仮面のようなファサードに縦にアルファベットの3文字が大胆に入るという斬新さ。

デザインしたのは外国人ではないかと調べてみたら、日本人の手になるものだった。しかも、つい先月死去し、多くのメディアがその死を報じたデザイナーによるものだ。数々の斬新な製品デザインで知られ、ニュースではおなじみの醤油差しが代表作として紹介された。

この電車、もうずいぶん以前から走っている気がするが、運行開始は2009年10月1日というからまだ5年半だ。イメージ的な存在感が強烈なせいだろう。鉄仮面ならぬ、鉄道仮面とでも呼びたいイメージだ。なんかヒロイックである。

私がときどき見にでかける区間ではこの電車は上りも下りもちょうど30分に1本通過する。すぐに見れることもあるし、運が悪くても30分粘れば上下両方を見れることになる。30分というのは私の待ち時間の許容限度だ。1時間に1本しか通過しない電車を待つことはない。

というわけで、この電車はかなりカメラに収めた。ところが、画像をチェックしてみると、ほとんど同じ構図で似たり寄ったりのどうでもいい画像ばかりが出てくるわ、出てくるわで、愕然とした。今後も撮るつもりなら撮影戦略の練り直しが必要なことを痛感した次第。撮影技術も課題だらけだが、この鉄道路線は撮影可能ポイントの問題もあり、新機軸の撮影はなかなか悩ましい。