上の画像は2月にこの公園の一角にある梅の花を撮りに行ったときに撮影したものだ。この公園は昔は競馬場だったそうだが、通常の競馬場と違い、現在の公園の土地にはえらい起伏があるので、競馬場時代のコースや見物の状態を想像するのは難しい。競馬場跡地は戦後米軍に接収され、20年後に返還されて現在の公園になったいきさつがあるようだが、現在でも公園に食い込む形で米軍施設が存在しており、奇妙な独特の雰囲気が公園一帯に広がっている。
画像の右端に小さく3人の人物が見えるが、その少し左手後方から画像の左端まで連なる樹木群はすべて桜の木である。この部分は「桜山」と呼ばれるのを今年になって知った。最近この部分への立ち入り制限の立て札があちこちに立てられたからである。
立て札には次のように書かれている。
桜山の中に入らないで下さい
サクラの生育状況が悪くなり、倒木の危険があります。皆様の
安全確保のため、桜山の中に入らないで下さい。また、サクラの
根を守るために、踏圧の抑制と土壌改良を行い林床の保全をしま
す。
このところ桜の木の老齢化(?)の話題をよく目にするが、この公園も例外ではなかったわけだ。これまでも「桜山」の一部は立ち入りが制限されていたが、今年から全面的に立ち入ることができなくなった。ただし、境界線はひざくらいの高さの杭にロープを通したもので、侵入しようと思えばわけはない。昨日は桜が満開で、マナー逸脱の花見客に備えるためか、制服の警備員が目を光らせていた。
下の3画像は昨年と一昨年に撮影したものだが、今年からこの部分を歩くことはできないし、シートに座って花見に興じることもできない。現在の桜の木が寿命を迎えるまで、もう立ち入りは金輪際できないということだ。それはどれくらい先のことなのか。わからない。
最初の画像で「あれが桜山」といわれてもぴんとこないが、満開になると桜の花がてんこ盛りの山になる。桜は並木が定番だが、このようにまとまると圧巻だ。「桜山」とは、桜が植えられた山というより、一年のこの時期だけに見られる桜の花でできる山だ。そして緑の葉が生い茂る季節になると、ちょっとした緑の山のような景観になる。
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昨年の桜山 |
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今年の桜山 |